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世界のロケット27種類の名前・スペック一覧と発射場14箇所【2026年最新版】

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2025年には世界で329回の軌道打ち上げが行われ、過去最多を記録した。SpaceXだけで170回(Falcon 9が165回、Starship 5回)と、他の全世界の合計を上回った。中国は92回で世界2位、25種類のロケットを運用している。

この記事では、世界で運用中・開発中の主要ロケット30機種以上のスペック比較から、各国の開発状況、打ち上げコスト、新規参入ロケット、世界の宇宙港、そして打ち上げの歴史までを一記事で網羅する。

この記事でわかること

  • 世界の主要ロケット30機種以上のスペック・コスト・再利用技術の比較
  • 2025年の打ち上げ実績(329回、過去最多)と国別シェア
  • 新規参入ロケット(Neutron、Terran R、Spectrum、Miura 5、Vikram I等)
  • 米国・日本・欧州・中国・インド・ロシアの最新開発状況
  • ロケットの「推進剤」「飛行目的地」など基礎知識
  • 世界14か所の宇宙港の場所と特徴
  • 衛星打ち上げと有人飛行の歴史年表
  • 2025〜2026年の注目ミッション

この記事は「宇宙旅行完全ガイド」の詳細記事です。

世界の主要ロケット スペック比較

ロケット運用者全長LEOペイロード状態再利用初飛行
Starship米国SpaceX121 m150,000 kg飛行試験中完全再利用(目標)2023
Falcon 9米国SpaceX70 m22,800 kg運用中第1段回収2010
Falcon Heavy米国SpaceX70 m63,800 kg運用中ブースター回収2018
New Glenn米国Blue Origin98 m45,000 kg初飛行済(2025)第1段回収2025
Vulcan Centaur米国ULA61.6 m27,200 kg運用中なし2024
Electron米国/NZRocket Lab18 m300 kg運用中回収試験中2017
H3日本JAXA/MHI63 m6,500 kg以上運用中なし2024
Epsilon S日本JAXA/IHI27.5 m1,500 kg開発中なし2026予定
Ariane 6欧州Arianespace63 m21,650 kg運用中なし2024
Vega-C欧州Arianespace35 m2,350 kg運用再開中なし2022
長征5号中国CASC56.97 m25,000 kg運用中なし2016
長征5号B中国CASC53.7 m22,000 kg運用中なし2020
長征6号A中国CASC50 m7,500 kg運用中なし2022
長征11号中国CASC20.8 m700 kg運用中なし2015
LVM3インドISRO43.4 m10,000 kg運用中なし2014
PSLVインドISRO44 m3,800 kg運用中なし1993
SSLVインドISRO34 m500 kg運用中なし2022
Soyuz-2ロシアRoscosmos46.3 m8,200 kg運用中なし2004
Angara A5ロシアRoscosmos55.4 m24,500 kg運用中なし2014
Neutron米国Rocket Lab43 m13,000 kg2026年初飛行予定第1段回収2026予定
Terran R米国Relativity Space66 m20,000 kg開発中完全再利用(目標)2026予定
SpectrumドイツIsar Aerospace27 m1,000 kg開発中なし2026予定
RFA ONEドイツ/英国RFA30 m1,300 kg開発中なし2026予定
Miura 5スペインPLD Space34 m450 kg2026年初飛行予定なし2026予定
Vikram IインドSkyroot Aerospace24 m350 kg2026年初飛行予定なし2026予定
カイロス日本スペースワン18 m約250 kg運用中なし2024
ZERO日本IST33 m約1,000 kg開発中なし
SLS米国NASA111 m95,000 kg運用中なし2022

LEO = 低軌道(高度約200km)へのペイロード。数値は各社・機関の公表値にもとづく。構成や軌道条件により変動する。


打ち上げコスト比較 — 1kgあたりいくら?

ロケットのコスト競争力は「1kgあたりの打ち上げ費用」で測られる。再利用技術の進歩により、この数値は年々下がっている。

ロケット1kgあたり費用(推定)1回の打ち上げ費用備考
Starship(目標)約10ドル約200万ドル完全再利用時の目標値
Falcon 9約2,700ドル約6,700万ドルブースター再利用込み
H3約7,700ドル約50億円H-IIAの約半額に削減
Ariane 6約5,500ドル約1.2億ユーロAriane 5の約40%削減
New Glenn非公表非公表Falcon 9と同等を目指す
Electron約25,000ドル約750万ドル小型専用のため割高

SpaceXが圧倒的な低コストを実現できている理由は、第1段ブースターの再利用(2025年末時点で最大33回再飛行の実績)と、製造の内製化・量産体制にある。Starshipが完全再利用を達成すれば、1kgあたりのコストは現在の1/270以下に下がる計算だ。


再利用技術 — 使い捨てからリユースへ

ロケットは長らく「使い捨て」が常識だった。SpaceXのFalcon 9が2015年に初めてブースターの垂直着陸回収に成功し、この常識を覆した。

方式代表例仕組み実用度
垂直着陸回収Falcon 9、New Glennエンジン逆噴射で着陸パッドに帰還実用済み
空中キャッチStarship(メカジラ)発射台のアームがブースターを空中でキャッチ2025年成功
パラシュート回収Electron(試験中)パラシュートで減速し、ヘリコプターで空中捕獲試験中
完全再利用Starship(目標)機体全体(1段+2段)を回収・再飛行開発中

2024年10月、SpaceXは「箸キャッチ」と呼ばれるメカジラによるブースター空中回収に初成功。その後、2025年にはキャッチしたStarshipブースターの再飛行にも成功し、Starshipの再利用が現実になりつつある。Falcon 9ブースターの再使用回数は2025年末時点で最大33回に到達した。


推進剤(燃料)の種類と特徴

ロケットの推進剤は推力、効率(比推力)、コスト、取り扱いやすさに直結する。近年はメタン燃料が新型ロケットの主流になりつつある。

推進剤使用ロケット特徴
RP-1(ケロシン)+ 液体酸素Falcon 9、Soyuz取り扱いが比較的容易。第1段に多い
液体水素 + 液体酸素H3、Ariane 6、SLS比推力が高い(効率的)。極低温管理が必要
メタン + 液体酸素Starship、New Glenn、Vulcan再利用に適する(すす発生少)。火星で生成可能
固体推進剤Epsilon、SRB(補助ブースター)長期保存が可能。推力調整は不可

SpaceXがStarshipでメタンを採用した理由の一つは、火星の大気(CO₂)と水から現地生成(ISRU)できる点にある。将来の火星往復ミッションでは、現地で帰還用の燃料を製造する構想だ。


ロケットの飛行目的地

ロケットの設計は目的地によって大きく異なる。より遠くへ行くほど、より大きなエネルギー(=より大型のロケット)が必要になる。

目的地高度必要な速度代表ミッション
準軌道〜100 km約3,700 km/hNew Shepard(宇宙旅行)
LEO(低軌道)200〜2,000 km約28,000 km/hISS補給、Starlink投入
GTO(静止遷移軌道)〜36,000 km約37,000 km/h通信衛星
384,400 km約39,000 km/hArtemis
火星5,500万〜4億 km約42,000 km/hStarship(計画)

国別ロケット開発の最新状況

米国 — SpaceXが市場を支配、新興勢力も台頭

米国は2025年に181回のロケット打ち上げを実施し(Rocket Labのニュージーランド発17回を含めると198回)、世界全体の約6割を占める。その大半はSpaceXによるもの。

SpaceX — 世界の打ち上げ市場を独走

  • Falcon 9 — 最も信頼性が高い現役ロケット。2025年だけで165回打ち上げ。ISS補給、Starlink投入、商業衛星に使用。第1段ブースターは最大33回の再飛行実績があり、11基が10回以上の飛行を達成
  • Falcon Heavy — 3基のFalcon 9ブースターを束ねた大型ロケット。軍事衛星や深宇宙ミッションに使用
  • Starship — 史上最大のロケット(全長121m)。完全再利用を目指す次世代機。NASAのArtemis計画の月着陸船としても採用。2024年10月に「箸キャッチ」に初成功、2025年にはキャッチしたブースターの再飛行にも成功し、再利用の実現が近づいている

Blue Origin — New Glennで軌道市場に参入

  • New Shepard — 準軌道の有人宇宙旅行用。高度約100kmまで到達し、約4分間の無重力を体験できる
  • New Glenn — 大型軌道ロケット。Falcon Heavyに匹敵する打ち上げ能力。2025年に初飛行成功

ULA(United Launch Alliance)

  • Vulcan Centaur — Atlas VとDelta IVの後継。ボーイングとロッキード・マーティンの合弁が運用。2024年初飛行。米国政府・軍事ミッションの主要打ち上げ手段

Rocket Lab — 小型衛星市場のリーダー

  • Electron — 小型衛星専用。2025年は17回打ち上げで過去最多。ニュージーランドとバージニア州の2拠点体制で高頻度を実現
  • Neutron — 中型ロケット。2026年前半にバージニア州ワロップス島から初飛行予定。再利用可能な設計で、中型衛星市場への本格参入を目指す

日本 — H3の商業運用開始、民間ベンチャーも挑戦

日本は世界4番目に人工衛星の打ち上げに成功した宇宙先進国。2024年にH3の打ち上げに成功し、次世代の基幹ロケット時代が本格始動した。

  • H3 — H-IIA/Bの後継。三菱重工業が製造。打ち上げコストを約50億円(H-IIAの約半額)に削減し、国際競争力を強化。2025年からは商業打ち上げも受注
  • Epsilon S — IHIエアロスペースが開発する小型固体燃料ロケット。2023年の燃焼試験で爆発事故が発生し、原因究明と改良を経て2026年以降に打ち上げ予定
  • ZERO(インターステラテクノロジズ) — 堀江貴文氏が創業したIST社の小型液体燃料ロケット。北海道大樹町を拠点に、超小型衛星の打ち上げを目指す
  • カイロス(スペースワン) — キヤノン電子などが出資する小型固体燃料ロケット。初号機から3号機まで失敗が続いたが、2025年に打ち上げ成功。「世界最短の準備期間で打ち上げ」を目指す。J-Startup第5次選定

詳細: H3ロケットの最新動向

欧州 — Ariane 6でアクセス自立を確保

  • Ariane 6 — 欧州の主力大型ロケット。2024年に初飛行成功。A62(ブースター2基)とA64(4基)の2構成があり、用途に応じて使い分ける。欧州独自の宇宙アクセス手段として戦略的に重要
  • Vega-C — 小〜中型衛星用。2022年に初飛行成功後、2回目の打ち上げで失敗。原因究明を経て運用再開準備中

中国 — 年間70回超、世界2位の打ち上げ国

中国は2025年に92回の打ち上げを実施し、米国に次ぐ世界2位。25種類のロケットを運用する多様性は世界最多。有人飛行、月探査、宇宙ステーション建設を自国ロケットで完結させている。

  • 長征(Long March)シリーズ — 中国宇宙開発の主力。10以上のバリエーションがあり、有人飛行(神舟)、月探査(嫦娥)、宇宙ステーション(天宮)の建設に使用
  • 長征5号 — 中国最大の運用中ロケット。月探査機嫦娥5号のサンプルリターンや天宮宇宙ステーションのモジュール打ち上げに使用
  • 長征6号A — 固体ブースターを追加した新型。コンステレーション衛星の大量投入に使用
  • 中国は再利用ロケットの開発も進めており、SpaceXに対抗する次世代機の飛行試験が始まっている

インド — 低コスト打ち上げで国際市場に存在感

  • LVM3(旧GSLV Mk III) — インド最大のロケット。2023年にチャンドラヤーン3号(月着陸機)の打ち上げに成功し、世界の注目を集めた
  • PSLV — インドの「働き者」。1993年以来60回以上打ち上げ、成功率98%以上。低コストが強みで、海外の商業衛星も多数受注
  • SSLV — 小型衛星専用の新型ロケット。企業や大学の超小型衛星を低コストで打ち上げる

詳細: インドの宇宙産業 — 216社のスタートアップ、2033年に440億ドル市場へ

ロシア — 実績豊富も国際孤立が影を落とす

  • Soyuz-2 — 60年以上の歴史を持つ信頼性の高いロケット。ISSへの人員輸送で長年使用されてきたが、2022年以降は西側諸国との協力が縮小
  • Angara A5 — Protonロケットの後継として開発された新型大型ロケット。ロシア国内のボストーチヌイ宇宙基地からの運用を目指す

世界のロケット発射場(宇宙港)一覧

主要な宇宙港

宇宙港緯度主なロケット特徴
ケネディ宇宙センター米国(フロリダ)28.5°NFalcon 9/Heavy, Starship, SLS世界最多の打ち上げ拠点。アポロ計画の発射台
ケープカナベラル宇宙軍基地米国(フロリダ)28.5°NAtlas V, Vulcan, Falcon 9軍事・商業打ち上げ
ヴァンデンバーグ宇宙軍基地米国(カリフォルニア)34.7°NFalcon 9極軌道投入に適した西海岸拠点
スターベース(ボカチカ)米国(テキサス)26.0°NStarshipSpaceXのStarship専用射場
ギアナ宇宙センター(クールー)仏領ギアナ5.2°NAriane 6, Vega-C赤道に近く、静止軌道投入に有利
バイコヌール宇宙基地カザフスタン45.6°NSoyuz, Proton世界初の有人飛行の発射地。現在もロシアが使用
ボストーチヌイ宇宙基地ロシア(極東)51.9°NSoyuz-2, Angaraロシア国内の新設宇宙基地
酒泉衛星発射センター中国(甘粛省)40.9°N長征2号, 神舟中国の有人飛行の拠点
文昌衛星発射センター中国(海南省)19.6°N長征5号, 長征8号中国最南端の射場。大型ロケット用
サティシュ・ダワン宇宙センターインド13.7°NPSLV, LVM3ISRO唯一の打ち上げ拠点
種子島宇宙センター日本(鹿児島)30.4°NH3, H-IIAJAXA主力の大型ロケット発射場
内之浦宇宙空間観測所日本(鹿児島)31.3°NEpsilon固体燃料ロケット・観測ロケット用
大樹町宇宙港(予定)日本(北海道)42.5°NZERO(IST)民間ロケットの打ち上げを目指す
ロケットラボLC-1ニュージーランド39.3°SElectron南半球で最も活発な射場

なぜそこにある? — 発射場の立地条件

ロケット発射場の場所は「なんとなく」ではなく、物理法則に基づいて選ばれている。

  1. 東方向に海が開けている — ロケットは地球の自転を利用するため東向きに発射する。万が一の落下物も海上に落とせる
  2. 低緯度(赤道に近い) — 地球の自転速度が速く、打ち上げに必要なエネルギーが少ない。ギアナ宇宙センター(緯度5°)が静止軌道投入に有利なのはこのため
  3. 天候が安定している — 雷や強風は打ち上げの大敵

日本は太平洋に面しており、種子島(緯度30°)は低緯度の利点と東方向の海という好条件を兼ね備えている。北海道の大樹町は極軌道投入に適した高緯度拠点として整備が進んでいる。


初衛星打ち上げ成功の歴史

自国開発のロケットで人工衛星の軌道投入に成功した国・地域を時系列で整理する。

日付人工衛星発射場
1957年10月4日ソビエト連邦スプートニク1号バイコヌール(現カザフスタン)
1958年2月1日アメリカエクスプローラー1号ケープカナベラル
1965年11月26日フランスアステリックスアマギール(アルジェリア)
1970年2月11日日本おおすみ内之浦(鹿児島)
1970年4月24日中国東方紅1号酒泉
1971年10月28日イギリスプロスペロウーメラ(オーストラリア)
1980年7月18日インドロヒニD1シュリーハリコータ
1988年9月19日イスラエルオフェク1パルマヒム
1998年8月31日北朝鮮光明星1号(主張)舞水端里
2009年2月2日イランオミードセムナーン
2022年6月21日韓国KASS検証衛星高興(ナロ宇宙センター)

日本は世界4番目に衛星打ち上げに成功した宇宙先進国。1970年の「おおすみ」は東京大学宇宙航空研究所(現JAXA)が開発したラムダ4Sロケットで打ち上げられた。


有人宇宙飛行の歴史

1961年のガガーリンから2024年のPolaris Dawnまで、有人宇宙飛行の主要マイルストーンを時系列で整理する。

ミッション搭乗者何が初めてだったか
1961ソ連ボストーク1号ユーリ・ガガーリン人類初の有人宇宙飛行
1961米国マーキュリー・レッドストーン3アラン・シェパード米国初の有人飛行(準軌道)
1962米国マーキュリー・アトラス6ジョン・グレン米国初の軌道周回
1963ソ連ボストーク6号ワレンチナ・テレシコワ女性初の宇宙飛行
1965ソ連ボスホート2号アレクセイ・レオーノフ人類初の船外活動
1969米国アポロ11号アームストロング、オルドリン人類初の月面着陸
1971ソ連ソユーズ11号世界初の宇宙ステーション滞在
1981米国STS-1ヤング、クリッペンスペースシャトル初飛行
2003中国神舟5号楊利偉中国初の有人飛行
2020米国Crew Dragon Demo-2ハーリー、ベンケン民間企業初の有人軌道飛行
2021米国NS-16ジェフ・ベゾスほかBlue Origin初の有人飛行(準軌道)
2021米国Unity 22リチャード・ブランソンほかVirgin Galactic初の有人飛行(準軌道)
2021米国Inspiration4ジャレド・アイザックマンほか民間人のみ初の軌道飛行
2024米国Polaris Dawnアイザックマンほか民間人初の船外活動(高度約700km)

2026年にはNASAのArtemis IIで4名の宇宙飛行士が月周回飛行を行う予定。実現すれば1972年のアポロ17号以来、約54年ぶりの月への有人飛行となる。

詳細: Artemis II完全ガイド — SLSロケット・Orion宇宙船の仕様から打ち上げまで


2025年の打ち上げ実績 — 世界329回、過去最多

2025年は世界全体で329回の軌道打ち上げが行われ、過去最多を更新した。国別のシェアを見ると、米国が圧倒的に多い。

打ち上げ回数シェア主なロケット
米国181回(+NZ 17回)55%(60%)Falcon 9(165回)、Starship(5回)
中国92回28%長征シリーズ(25種)
ロシア17回5%Soyuz-2
欧州8回2%Ariane 6、Vega-C
インド5回2%PSLV、LVM3
日本4回1%H3
その他5回2%韓国、イラン等

SpaceXは1社で170回を打ち上げ、他の全世界の合計を上回った。Falcon 9ブースターの最大再使用回数は33回に到達し、11基のブースターが10回以上の飛行を記録している。

Rocket Labはニュージーランドと米国の2拠点体制で17回を打ち上げ、小型ロケット市場のリーダーとしての地位を確立した。


2026年の新規参入ロケット

2026年は複数の新型ロケットが初飛行を予定しており、世界のロケット市場が一段と多様化する年になる。

Neutron(Rocket Lab / 米国)

Rocket Labの中型ロケット。LEOに13,000kgを投入可能で、第1段の再利用を前提に設計されている。2026年前半にバージニア州ワロップス島のLC-3から初飛行予定。Electronで培った技術と製造経験を活かし、中型衛星市場への本格参入を目指す。

Terran R(Relativity Space / 米国)

3Dプリンターで機体を製造するRelativity Spaceの大型ロケット。LEOに20,000kgを投入可能。メタン燃料・完全再利用を目標とする。前身のTerran 1は2023年の初飛行で軌道到達に至らなかったが、Terran Rは設計を大幅に刷新している。

Miura 5(PLD Space / スペイン)

欧州の民間ロケットスタートアップPLD Spaceが開発する小型ロケット。南米のギアナ宇宙センターから2026年中の初飛行を予定。エンジンの燃焼試験を完了し、2基の認定機が組み立てられている。欧州の独自宇宙アクセスを担う新勢力。PLD Spaceは2.09億ドルを調達済み。

Vikram I(Skyroot Aerospace / インド)

インド初の民間開発軌道ロケット。LEOに350kgを投入可能。2025年11月にモディ首相が実機を公開し、2026年5月頃にシュリーハリコータから打ち上げ予定。到着から24時間以内の打ち上げが可能な設計。

Spectrum(Isar Aerospace / ドイツ)

ドイツの宇宙スタートアップが開発する小型ロケット。ノルウェーのアンドーヤ宇宙港から打ち上げ予定。初号機は打ち上げに失敗したが、2号機の準備を急いでいる。

RFA ONE(Rocket Factory Augsburg / ドイツ)

ドイツのRocket Factory Augsburgが開発。英国のサクサヴォード宇宙港からの打ち上げを目指す。2024年の発射台試験で初号機を喪失したが、再挑戦に向けて準備を進めている。


2025〜2026年の注目打ち上げ

時期ミッションロケット内容
2025年1月New Glenn初飛行New GlennBlue Origin初の軌道ロケット
2025年10月Starship 箸キャッチ成功Starshipメカジラによるブースター空中回収に初成功
2026年4月Artemis IISLS4名の宇宙飛行士が月を周回(予定)
2026年嫦娥7号長征5号中国の月南極探査ミッション
2026年H3 商業打ち上げH3商業衛星打ち上げ
2026年Epsilon S 1号機Epsilon S改良型固体燃料ロケットの復帰
2026年〜Starlink V2 Mini大量投入Falcon 9Starlinkコンステレーション拡大

詳細: 2026年 ロケット打ち上げスケジュール


よくある質問

Q. 世界で一番大きいロケットは?

2026年現在、SpaceXのStarship(全長121m)が史上最大のロケット。LEOへのペイロード150トンは、アポロ計画で使われたサターンV(140トン)を上回る目標値。ただし、まだ飛行試験段階であり、実運用には至っていない。

Q. 日本のH3ロケットは世界でどのくらいの位置?

H3のLEOペイロードは6,500kg以上で、世界の主要ロケットの中では中型に位置する。打ち上げ費用は約50億円で、H-IIAの約半額。国際市場ではAriane 6やFalcon 9と競合するが、信頼性と柔軟な打ち上げ対応で差別化を図っている。

Q. ロケットの打ち上げ費用はいくら?

最も安いのはSpaceXのFalcon 9で約6,700万ドル(約100億円)。ただし、1kgあたりのコストで見ると約2,700ドルと他社の半分以下。Starshipが完全再利用を達成すれば、1回の打ち上げが約200万ドル(約3億円)になる見込み。

Q. なぜSpaceXだけが再利用に成功している?

SpaceXは2015年にFalcon 9の第1段着陸に初成功。その後、ブースター1基を最大33回再飛行させるまでに技術を成熟させた。2025年にはStarshipのブースター再飛行にも成功。他社(Blue Origin、Rocket Lab)も再利用を開発中だが、SpaceXのように「日常的な再利用」を実現した企業はまだない。垂直統合型の製造体制と、Starlinkによる高頻度の打ち上げ需要が技術向上を加速させている。

Q. 宇宙旅行に使われるロケットは?

現在、一般人が宇宙旅行できるロケットは主に2つ。Blue OriginのNew Shepard(準軌道、約4分間の無重力)とSpaceXのCrew Dragon(軌道飛行、Falcon 9で打ち上げ)。Virgin GalacticのSpaceShipTwoは2024年に商業運航を一時停止し、次世代機を開発中。


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