出典:KIBO宇宙放送局 https://lookup.kibo.space/
国際宇宙ステーション(ISS)は時速28,000kmで90分に1回地球を1周し、条件が合えば肉眼でも明るく見えます。 サッカー場サイズの巨大構造物が夜空を横切る姿は、金星並みの-4等級。この記事では、ISSが今夜見えるかを3ステップで確認する方法と、観測のコツを解説します。
この記事は「天文カレンダー2026」の詳細記事です。
ISSが地球を一周する時間 — 約90分・1日16周
ISSは高度約400kmの軌道を**時速約27,700km(秒速7.7km)**で飛行しています。この速度は銃弾の約10倍。地球の円周が約40,000kmなので、1周にかかる時間は約90分です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 軌道高度 | 約408km(ISS-Tracker参照) |
| 速度 | 時速27,700km(秒速7.7km) |
| 地球一周の時間 | 約90分(92.68分) |
| 1日の周回数 | 約15.5周 |
| 軌道傾斜角 | 51.6度 |
ISSの軌道傾斜角は51.6度。つまり北緯51.6度から南緯51.6度の範囲を通過するため、日本(北緯26〜45度)は通過ルートに含まれます。ただし毎回日本の上空を通るわけではなく、地球の自転によって通過する経路は1周ごとにずれていきます。
ISSの高度はなぜ400kmなのか
ISSが高度400km付近を飛ぶ理由は3つあります。
- 大気抵抗と高度のバランス: 低すぎると大気抵抗で減速し頻繁にリブースト(軌道上昇)が必要。高すぎるとヴァン・アレン帯の放射線が増加
- 打ち上げコスト: 高い軌道ほど到達に燃料が必要で、補給ミッションのコストが上がる
- 地球観測への適性: 400kmは地表を観測するのに十分低く、科学実験に適している
ISSの現在の滞在人数
ISSには通常6〜7名の宇宙飛行士が滞在しています。アメリカ(NASA)、ロシア(Roscosmos)、日本(JAXA)、欧州(ESA)、カナダ(CSA)の5機関が共同で運用しており、約6ヶ月交代で乗組員が入れ替わります。
国際宇宙ステーション(ISS)を地上から見るには
ISSを地上から肉眼で見ることができます。条件が良ければ金星並み(-4等級前後)の明るさで、夜空をゆっくり移動する光の点として観測できます。流れ星のように一瞬で消えるのではなく、数分間にわたって空を横切るのが特徴です。
ISSが見えるか確認する3ステップ
- KIBO宇宙放送局(JAXA公式)で次回の通過日時を確認
- 天気予報で当日の雲量をチェック
- 日の出前 or 日没後の約2時間に空を見上げる
ISSを見る条件
KIBO宇宙放送局によるとISSを見るためには、下記条件が揃っている必要があります。
- 空が晴れている時
- あなたの上空付近をISSが通過する時
- あなたのいる場所は夜だけど、ISSは昼の時
上記3つの条件が揃うタイミングは日の出前や日の入り後の約 2 時間です。早朝か夕方以降となります。
3つ目の条件は少し補足すると、ISS自身が太陽のように光っているわけではないのでISSが夜(つまり太陽の光が当たってない状態)だと見えないということです。逆に太陽が光っている昼間でも見えません。
次にISSが見えるタイミングの調べ方
ISSの通過スケジュールは周期的に変わるため、観測前にリアルタイムで確認するのが確実です。以下のツールで、お住まいの地域での次回通過日時・方角・明るさを調べられます。
- KIBO宇宙放送局(JAXA公式): 日本語で日本各地の通過予報を表示
- NASA Spot The Station: メール通知サービスあり。登録すると観測可能日の前日に通知が届く
- ISS現在位置リアルタイム追跡: 当サイトのリアルタイムページでISSの現在地を地図上で確認
リアルタイムのISS位置はこちら: ISS現在位置リアルタイム追跡
よくある質問(FAQ)
Q. ISSは肉眼で見えますか?
はい、ISSは条件が良ければ肉眼ではっきり見えます。明るさは金星並み(-4等級前後)で、夜空を明るい光の点がゆっくり移動する様子を観察できます。日の出前や日没後の約1〜2時間が最も見やすい時間帯です。
Q. ISSが見える日時はどうやって調べますか?
JAXAの「きぼうを見よう」サイトや、NASAの「Spot The Station」サイトで、お住まいの地域からISSが見える日時・方角・明るさを確認できます。メール通知サービスに登録すれば、観測可能な日の前日に通知を受け取ることもできます。
Q. ISSは地球を1周するのに何分かかりますか?
ISSは約90分で地球を1周します。時速約28,000km(秒速約7.7km)で飛行しており、1日に約16回地球を周回しています。そのため、ISS内の宇宙飛行士は1日に16回の日の出と日の入りを見ることになります。